8月22日

ハダンゲルフィヨルド観光そして、ベルゲンの街中観光の日である。

この日はスタヴァンゲルに1泊しか出来ず、ベルゲンに3泊にすることになったことから生まれた、一番最初の予定には無かった日である。 まずは、ハダンゲルフィヨルドへと向かう。

今日はこれまでの日程よりも少しのんびりだ。 なぜならレンタカーを借りての移動だからだ。 レンタカーを借りるのが 9:00過ぎでこれまでの日程よりスタートが遅めだし、その後の移動は車なのでそれほど時間にしばられず自由に観光できる。 ベルゲンには 15:00頃には戻ってきて、ベルゲンの街中観光もする予定だ。

しかし、である...
ホテルはツインを2部屋予約していて、常に私と@_@さんで一部屋、穴さんずで一部屋という割り当てになっていた。 今日はのんびりということもあったが、朝食を一緒にとるためにホテルのロビーで朝待ち合わせにした。 ロビーに自由に使えるインターネットアクセス可能なPCがあったのだが、朝行ってみると穴さんずは何やらWebを見ている。 見てみると、

あぁぁぁ... 海外来てまでそんなもん見なくてもいいのに。 彼らにとって、「インターネット==2ちゃんねる」なのである。 とっても間違ってるような気がする。 というか、2ちゃんねるから間違った & 片寄った情報ばっかり仕入れてくるのが彼らの特徴なのである。

なにはともあれ朝食のあと、レンタカー屋へ向かう。 事前に日本で予約はしておいたので、予約番号を伝え、あとは保険をどうするかといったやりとりをする程度で手続き完了。 レンタカー屋の窓口の人に、ハダンゲルフィヨルドへ行きたいと行ったら、丁寧に行き方を教えてくれ、地図までもらった。 なんか、やっぱり、ノルウェーの人って親切ですなぁ。

借りた車と私:

車は、OPELのVECTRAであった。 むむ、これは、ドイツで借りたとき出てきた車と一緒の車種だぞ。 そのときは、窓の開け方分からないわ、ライトのつけかた分からないわ、バックの仕方分からないわといろいろとあったが、同じ車種2度目ともなれば大丈夫だ。

今回は旅行に行ったメンバー全員が国際免許をとってきた。 運転は途中で交代しながら行く予定だ。 でも最初の街中脱出は私の運転である。 海外でレンタカー借りるのこれで3度目だけど、街中の運転はやっぱり緊張する。 しかも乗り出したばかりだし、ウインカーのつもりがワイパー動かしたりというお約束も... 助手席で@_@さんにナビをしてもらい、一方通行にはまりながらも、ハダンゲルフィヨルド方面へいく道路になんとか乗ることができた。

街中を脱出してしまえば、あとはもう快適である。 日本みたいに交通量多くないし、一般道でも制限速度80km/hなのでかなりのスピードで流れている。 途中きれいな景色の所で所々車を止めて写真をとりつつ行った。

途中の景色:

しばらくして、ハダンゲルフィヨルドに到着だ。 ここは特にどこで止るというわけではなく、フィヨルド沿いのいい景色の道を結構長い距離ドライブするコースである。 前日に行ったリーセフィヨルドに比べたらあまり感動しないかなと思っていたが、そんなことは全く持ってなかった。 とっても感動的な景色が広がっている。 車借りて来る価値はとってもある。 写真だと雄大さがイマイチ分からないのが残念だが、実際に見ると言い表せないほどすごいのである。

ハダンゲルフィヨルドの景色:

途中で運転を@_@さんに交代してさらにハダンゲルフィヨルド沿いを行く。 この道がちょっと狭いくねくねした道なのだが、普段バイクに乗ってワインディングロード行くのが大好きな私にとっては、とってもバイクで走ってみたくなる道なのである。 うーん、バイク借りて北欧の旅ってのも良さそうだなぁって思った。 そういえば、結構バイクを見かける。 北欧の短い夏をねらってヨーロッパ各国から来ている人が多いようだ。

ハダンゲルフィヨルド沿いの道:

そんな感じで快適にドライブしていたのだが、お昼の時間となった。 ちゃんとしたレストランに入っていると帰りの時間がちょっと心配だし、そもそもこんな田舎にレストランなんてありそうもないので、適当に何か買って食べることにした。 すると途中にスーパーがあったので、そこで飲み物とパンを調達。 また、駐車場にちょうどテーブルもありそこで昼食ということにした。 スーパーの駐車場といっても、フィヨルド沿いの田舎だ。 周りを見回すとこれまたすごい景色が広がっているのである。

昼食と景色とスーパー:

ここからダンゲルフィヨルド沿いにもう少し走り、その後はフィヨルドから離れた幹線道路をベルゲンへと戻るルートだ。

@_@さんはハダンゲルフィヨルド沿いの道を結構運転してきた。 あまり景色見れてないらしく、再び私に運転交代となった。 ちなみに、我々は4人なのに、なぜ穴さんずが運転をしないかというと、彼らはマニュアル車経験がほとんどないのである。(ヨーロッパは基本的にマニュアル車である。オートマはほとんどない。) 道が狭く、くねくねしてて、しかもみんなスピード出しているこの辺りはやめて、広い道に出てからの方がいいんじゃないかってことで、帰りの幹線道路でお願いすることにした。(実はこれがのちほど凄いことになるのだが...)
というわけで、今のところ私と@_@さんの2人での運転である。

もう少しでハダンゲルフィヨルドから離れるという所、ハダンゲルフィヨルドの奥の方の雄大な景色が開けてきた。 最高である。 これまた写真でみると良く分からないのが残念だが、

実際に目でみると非常に感動的

なのである。 もしノルウェー旅行を計画している人いたら、車借りてハダンゲルフィヨルド沿いのドライブは絶対にお勧めである。

ハダンゲルフィヨルドの奥の方:

少しいくとハダンゲルフィヨルドとはお別れである。 ベルゲンへと戻るための幹線道路に入る。 さてさて、道も広くなったし、せっかくなのでここで穴さんずに運転交代である。 まずは弟くんから。

運転する弟くん:

マニュアル車を運転するのは教習所以来らしいが、まずは走りはじめた。 が、ウインカー出しっぱなし、ワイパー動きっぱなしでスタート。 で、妙に遅い... 何だか教習車みたいなんですけど... 80km/hの道を30km/hくらいで走ってますなぁ。 この調子だといつになったらベルゲン着くんだ? と思いつつも、まぁ後ろから車来てないし今のところとりあえずいいかと思ってた。 が、しかし... 少し行った所で、

対向車にぶつかりそうになるわ、ガードレールにぶつかりそうになるわ!

うぅぅ... たまらん。 というわけで、1kmも走ったかどうかってところで、あっと言う間に運転交代なのである。 いやー、他人の運転する車で恐怖を感じたのは久々なのである。 弟くんは日本では普通に運転してるんだけどなぁ。 マニュアル車ってだけでこんなになってしまうのか...

またしばらく私が運転したあと、今度は穴さんに運転交代である。 穴さんは、以前ドイツにも一緒に旅行行っていて、その時には運転していたので大丈夫かなとは思っていた。 しかし、話を聞くと日本で半年運転してないらしい。 ちょっと怪しい雰囲気が漂うが、なにはともあれ運転してみてもらうことに。

結局まったく走らないうちに運転交代となった。 やれやれ。

というわけで、ここからの運転は再び@_@さんである。 そんな車内での会話。

あー、この人、マニュアル車の運転の仕方忘れてるよ...
そのあとの穴さんの一言。 うぅぅぅ...

そうこうしているうちに、ベルゲンが近づいてきた。 ここでまた運転は私に交代である。 最後車返すまでの街中の運転はイヤだから、といって私に交代なのである。 私も好きじゃないのに...
どこで道を間違えたか良くわからないが、行きとは違うルートで街中へと入ってきた。 とはいえ、@_@さんと穴さんずにナビしてもらい、無事レンタカー屋に到着である。 時刻は15:00過ぎ。 何の問題もなく車返却。 今日はこのあとベルゲンの街中観光の予定だ。


これからベルゲンの街中観光である。

ドライブの途中で夜の宴会用のビールを買い込んでいてそれを置きに一旦ホテルに戻ったのだが、ついでに私はもう一つやることが...
実はスーパーで接着剤も買ったのである。 なぜって? それは昨日プレーケストーレンに登っている時に壊れた(底が剥がれた)靴が直るかなぁ、と思って。 さっそく接着剤つけて直してみる。

靴に接着剤つけたところ:

ふむふむ、なかなか強力な接着剤のようだ。 しっかりくっついてるぞ。 靴を買わなきゃダメかと思ったが、日本帰るまでだったら、これで持ちそうだ。

さて、街中観光に出発なのだが、その前にやっておかなければならない事がある。 明日ソグネフィヨルド観光の予定だが、そのチケットの受け取りだ。 このフィヨルド観光の周遊ルートである、電車(国鉄、フロム鉄道)、船、バスのチケットをまとめた、ナットシェル(Norway in a nutshell)というチケットがあるのだ。 今回我々がまわるルートは、ベルゲン出発でベルゲンに戻るものである。 これ、Norway in a nutshellのページから日本で手配をしておいたのだが、実際のチケットの受け取りは、ベルゲン駅の切符売り場である。 というわけで、まずは明日のチケットを受け取りにベルゲン駅へと行った。

明日の準備が完了したところで、ようやく街中観光である。 まずは、ベルゲンといえばブリッゲンの建物である。 前日船で到着したときから、遠くからは何度となく眺めていたが初めて近くに行くのである。

ブリッゲンの建物:

木造の建物でとんでもなく斜めに傾いているようなのが連なっている。 崩れてしまわないのか心配になるが、通りに面している建物はおみやげ屋さんとかがたくさん入っており、実際に使われているのである。 ここでしばしいろいろな店をみつつ、おみやげも買ったりした。

次に向かったのはローセンクランツの塔とホーコン王の館である。 ここはまわりから少し眺め、中庭を少しぶらぶらした程度。 それ以上は見る所は特にない。

塔と館:

次はフロイエン山に登ってベルゲンの夜景を見る予定だ。 しかし暗くなるにはまだ早いし腹も減ったので、暗くなる時間を待ちつつ夕食にすることにした。 ブリッゲン近くのエゴン(Egon)という店に入る。 なぜか日本語のメニューがあり、なんだかなぁ、といった感じだったが、概して海外のレストランにある日本語メニューは良く分からないのが多いものである。

謎の日本語メニュー:

英語のメニューと合わせて見るのが分かりやすかった。 この店、自分で頼みたいものを選んでカウンターに注文しにいくというシステムの店なのだが、

てな展開が。 うーむ... 結局私がまとめて注文しに行ったのだが。 あとはしばし料理が出てくるのを待つ。

しばらくすると結構元気のいい軽い感じの店員さんが料理を運んできた。

のあと(以下日本語に訳して書く)、 てな会話が。 日本語でこういう場面の"enjoy"に相当する言葉って意外に何て言っていいんだか困りますなぁ。 しかも一言でって...
#まさか、「楽しめ!」って訳すわけにはいかんし...(笑)

夕食:

なにはともあれ、料理が出てきたので早速いただくことにする。 何がうまいって、やっぱりノルウェーは魚料理だ。 特に、Catfish(日本語では雷魚)が絶品なのである。 ほんと、とにかくうまい。
昨日からマトモな食事をしてなかったこともあり、今日の夕食は超満足なのである。

食事が終り、そろそろ暗くなり始めるかなという時間にレストランを出て、フロイエン山へ向かう。 フロイエン山へはケーブルカーで登ることができる。 山頂に行くと、ベルゲンの街が見下ろせる。 なかなかきれいだ。 ここで、暗くなるまでしばらく街並を眺める。 暗くなるにしたがって、だんだん夜景となっていくのがなかなかきれいだ。 写真だとちょっと見にくいが...

ベルゲンの夜景:

時刻ももう少しで 22:00になろうとしていた。 山頂のおみやげ屋も閉りかけている。 というわけで、そろそろ山を降りてホテルに戻り、昼間買ってきたビールで宴会でもしようということになった。 ケーブルカーは15分間隔で走っているのだが、1つ前のが 21:50に出発したので、時間通りであれば次は22:05である。 ただ、最終が近いので 15分間隔になっているかどうかは怪しい。
私と@_@さんは、念のため22:00 より前にケーブルカーに乗り込んだのである。 ところが、穴さんずはケーブルカーの時間も確認せず写真撮りまくっていて、22:05発だと信じて疑わず、22:00ちょうど頃に乗り場にやってきた。 ケーブルカーは 22:00頃に発車。

のである。 改札を必死に通ろうとする姿がなんとも... 海外来たら何があるか分からないから、早めに行動しようね...

もう、あとはホテル帰るだけだから大丈夫でしょ、ってことで、

私と@_@さんは先にホテルへ向かうのであった。 まぁ、穴さんずはそのあとのケーブルカーに乗って帰ってきたらしく、再びホテルで合流した。

やれやれ。 その後ホテルで宴会して四日目は終了である。

泊ったホテル(AUGUSTIN) (21日と一緒):
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