libalias 拡張パッチ

これまで、FreeBSD 標準にはなく、NAT patch にしかなかった機能を libalias に組み込みます。
NAT patch -> libalias 移行第一段
libalias の Real system(RealAudio, RealVideo の rtsp, pna の UDP 転送)対応


最新パッチ作成日:2000/6/4

Real system 対応パッチは、FreeBSD 4.1.1-RELEASE 以降に取り込まれました。



変更履歴

2000/6/4:Real system(RealAudio, RealVideo の rtsp, pna の UDP 転送)に対応しました。

はじめに

長い間 NAT patch として NAT を実現するためのソフトウエアを公開してきましたが、現在ではかなり状況が変わってきています。

最近は、FreeBSD 標準の libalias もかなり高機能になってきましたので、これ以上別の NAT の実装を開発しつづける必要性が減ってきました。 また、安価な常時接続(OCNエコノミー、CATV、IP 接続サービス、etc...)が普及し、ダイヤルアップルータもかなり普及してきていることから、ppp に特化して NAT を実装する利点がほとんどありません。

実際、現在では私も DION スタンダードによる常時接続に移行しています。 このとき、テスト用など安心して変なこと(?)ができるネットワークが欲しくなり、プライベートアドレスのセグメントを作りました。 つぎのようなネットワーク構成です。

My network

このような場合、グローバル空間へ出ていくときにアドレス変換が必要になります。 ppp ではないので、ppp + NAT patch の環境は使えません。 そこで FreeBSD 標準の natd を使うことにしたのですが、ppp + NAT patch でできていたことができないのです... というわけで、これまで NAT patch で作ってきた機能を FreeBSD 標準の libalias に入れるということを考えたのです。


libalias へのパッチとインストール

まずは以下のソースを用意して下さい。 用意ができたら, を当てます。
(Windowsのブラウザを用いてパッチをダウンロードする場合は、 改行コードに御注意ください。^Mが入っているとパッチが正常にあたりません。)

このパッチは、/usr/src/lib ディレクトリにおいて、つぎのように実行すればあてることができます。
#パッチ適用前に /usr/src/lib/libalias のバックアップを忘れずに 本パッチをあてた libalias のソースツリーが出来上がったら、libalias ディレクトリに入り、makeを実行すればコンパイルは終り、機能が追加された libalias が完成しているはずです。


natd, ppp など libalias を利用するソフトを動作させるマシンの設定

特別な設定は必要ありませんが、natd や ppp は、新しく作った libalias をリンクさせたバイナリを作る必要があります。

それぞれのソースツリーで make , make install するのを忘れないようにしてください。

なおそれぞれのソースは以下にあります。
natd : /usr/src/sbin/natd
ppp : /usr/src/sbin/ppp

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